荒磯でクソかっこ良く映える希少な10フィート超えロングベイトロッド。
独特の柔らかさとレングス。人に寄り添う万人向けの愛嬌の良いロッドもあるけれど、これは使い手”が”合わせにいくロッド。合わない人には合わない。
だが、それが良い。
ツララ ハーモニクス コローナ 105 MSC-HX
ヒラスズキのロゴがまたカッコいいんですよ、これ。
(出典:ツララ)
この日はすぐ雨が降る予報なので、軽く3時間ばかしロングベイトロッドのキャスティング練習をしてきました。
冬はほぼライトな釣りメインでしたが、これからの時期は大きな肉食魚を狙ったりするので大きなルアーをキャスティングする機会も増えてきます。
今回は春になるとベイトが寄ってきてショアジギングがアツくなるポイントにやってきました。
青物回遊にはまだちょっと早いけれど、今か今かと待ち望む同志(アングラー)がちらほらとキャスティングしていました。おはようございます。
今回の相棒
ロッド ツララ ハーモニクス コローナ 105 MSC-HX
Mはロッドの硬さ、Sはシーバス、Cはベイトタイプ、HXはハーモニクスブランクスを意味するのかなと思います。
リール 18カルカッタコンクエスト301
30gのルアーを垂らすと、上写真のようにティップが少し下がっています。
ルアーウェイトはMAX 60g
魚のバイトを弾かず、そのパワーをしなやかにいなして寄せる柔のロッドです。
だけどジグの操作ができないほどダルンダルンなわけじゃない。
www.berao-setouchi-fishing.com
青物2種をかけたとき、その曲がりっぷりに思わず「ふぁっ!?」と戸惑いを受けました。ものすごく曲がったんで。んで、寄せて、抜き上げることもできて。ティップが入るほど柔らかいのに非力じゃない。
これまで使っていたスピニングタイプのショアジギングロッドはガチガチの硬めロッドだったので、あれほど曲がるのは衝撃的。サイズがそこまで大きくなかったのに、ここまで曲がるかぁ―――っと。磯ヒラ系のロッドの特徴なんですかね。
まず投げてみたのはモンスターショット80mm 30g
カルコンのブレーキ設定は8つのピンのうち3つオン。
予想通りのドストライク。美味しいキャストフィールが堪能できます。
あ
続いてラバージグ20g オフセットフックにカーリーテールワームをセットしています。
ピンは4つオンで安定してキャスティングできました。
着底して、ちょん、ちょん、と底を叩くようなルアー操作も問題なし。張りの弱いティップなので、よいしょとロッド全体でゆったり持ち上げるような感覚でリフト&フォール。シャキッとしたロッドじゃないので、機敏な動きをルアーに与えるのは苦手な印象。
カルカッタコンクエスト300番と400番の18年モデルは、外部レバーでブレーキの調整ができないので、ルアーチェンジの度にカバーを開けてピン操作をしないといけません。
ピンに番号が振ってあるので分かりやすいし、カバーは落下防止タイプだし、こっちのブレーキタイプのほうが安定感があるから外部調整機能は除外されたらしいけれど、やっぱり面倒くさいというのが正直なところ。
ピン1つのオンorオフでスプールにかかるブレーキが全然違います。
今回の釣り場はこのようなテトラ帯が背後にある場所なので、十分なテイクバックを取り難い状況でした。サイドキャストがメインの投げ方になります。
メタルマル28gと40gのリフト&フォールアクションもバッチリ。
問題はコレ。最大60gまでキャスティングできるロッドなので、60gのジグをセットしてみましたが、 途端に扱い難くなりました。
ティップの柔らかさでだるんだるんな締りの無いサイドキャスティング。明らかにこのウェイトをロッドが抑えきれていない感じで、飛ぶけれど快適じゃない。
オーバーヘッドのキャスティングで垂らし多めの、ゆっくり振りかぶって弾道高めに投げれば扱えます。折れる心配もありません。潮流が速いときとか、深場をどんどん攻めていきたいときの選択肢として幅があるのは良いことです。
これは無理だろう・・・と思いながら投げてみました。
ラパラのカウントダウンエリート75mm 10g
意外でしたが投げることできました。ブレーキはピン8本オンなので飛距離こそ全然出ませんでしたが、垂らしを長めにとって重みを穂先に乗せれば、キャスティングは問題なし。合わせるリールは、カルコンを例にすれば300番よりも200番のほうが正解かもと思いました。
見た目のわりにライトなロッドではありますが、狙う魚は大きなものになるので、リールはドラグ性能が良くボディ剛性の高いものかつ、ルアーは軽めなものからヘビーなものまで投げられるものが求められます。
あまりレビューの少ないロッドですので、購入を検討されている方の参考になれば幸いです。