べらおはその昔、ランカーシーバスを狙いにとある場所を訪れた。
ロッドはコルトスナイパー100H、リールは16セルテートHD4000SH、ラインはPE3号+フロロカーボン50lbという到底シーバス狙いとは思えないガチガチのショアジギスタイル。
でも彼は敗れた。
その巨躯はコルトスナイパーをのし倒し、セルテートに巻くことを許さず、けっして歩みを止めない重戦車のごとく突き進み、ストラクチャーの陰へ回り込むとラインブレイクして消えていった。
そのときの「嘘だろ・・・」という悔しさと水面にゆらりと現れた雄大なシーバスの姿は忘れることなく、今も鮮明に思い出される。
ということで今更ながらリベンジ! リベンジ! リベンジしたい!
やってきました秘密のランカーシーバス(という思い出補正)スポット。
釣れるかどうかは分かんないけど。
今回の相棒。
ロッド 冒険用品 ジェットセッター86c ドリフトスペシャル
リール シマノ 21アンタレスDC XG
ハンドルはゴメクサスに替えてあるよ。
ラインはPE2号+カーボナイロン6号4ヒロ
アンタレスの輝きがたまらん(ノД`)・゜・。
日中の明るいうちはバレットシンカー14gとワームで底をトントンと叩きながらチヌを探ってみる。
でも居ないみたいだね。
風が強いしちょっと車に避難し、風の止んだ夜が本番。
風が止むと水面にボッチャンボッチャン跳ねる音。
これはボラが跳んでいるんだな。でもすごい数だ。あちこちで跳ねてる。
でもボラの音だけじゃない。シーバスの捕食音もしてる。ボラを狙ってるよきっと。
これは絶対ものにしたい。数年前のリベンジだ。
表層を意識したルアーセレクトでいきたい。
ビッグベイトを使うのがベストかもしれないけど持って来て無い。
まずはゴリアテ95。ドリフトスペシャルのロッドでドリフト特化ルアー。
流れに乗せてデッドリトリーブ。
ボラに当たりまくって手元に振動がぶるんぶるん伝わる。ボラの群れの中でルアーが泳いでいるみたい。
次はシャロ―アサシンのボラカラー。その名もツヨイボラ。
どんどんルアーを変えて探ってみる。
ローリングベイト77のチャートカラー。着水したらすぐ巻いて表層を泳がせる。
ボラにはよく当たるけど、シーバスは・・・来ない。
ラパラ・カウントダウン7
わずか8gのこのルアーも、21アンタレスDCは余裕でキャスティングできる。ブレーキは最大の8に設定しているけど、慣れればもっと弱めても良い。
ジェットセッター86cもルアーウェイトの幅が広く、フィネスリールを使えばもっと軽いルアーでも投げられそう。スティーズCTと組み合わせて使ってみたい。
フィードポッパー70。水面にポップ音を立てながら泳がせる。そしてぶるんぶるんボラに当たる。これは楽しい。でもシーバスは来ない。
ストロングアサシン125
ここまで投げてシーバスからのアタリが来ない。
ちょっとだけ場所を移って、もういちどローリングベイト77を投げてみる。
そして4投目。ついに来た。
あ
着水と同時に魚に引き込まれる。
ボラに引っ掛かった!?
バチャバチャっとエラ洗いの音。違う。ボラじゃない。
ヤツが来た。
ぐいんぐいんとロッドが引っぱられたり、逆にこっちに向かって走って来るからテンションが抜けそうになって早巻き対応しないといけなかったり。
忙しい!! でも楽しい!!
この魚を獲るためには自分も今の足場を降りて水面に近寄らないといけない。
ロッドを立てて慎重に足場を降りる。
そんなに大きな個体じゃないな。と思いながら寄せていく。
相手も岸に近寄りたくないから必死の抵抗をみせる。頭を沖に向けて反転し、潜り込んで離れようとする。
この突っ込みに対して、5ピースとは思えないほど綺麗なベントカーブを描いて耐えるジェットセッター86c。まだまだ余裕が感じられるから安心してやり取りができる。
逃げる魚を簡単に浮かび上がらせ、エラを空気に触れさせる。酸欠で体力を消耗させる作戦だ。
そして落ち着いてきたところでフィッシュグリップを口に挟み、陸に上げる。
ふぅーっと一息つく。
上げてみて初めて大きい個体だったことに気づいた笑
手尺で80㎝くらい? むちゃくちゃ頭がデカいマッスルボディ。
きれいな逆三角形スタイルに惚れ惚れする。素晴らしい。
まだボラを捕食してない個体なのか、お腹はぺったんこ。
く、クーラーに入りきらねぇ・・・無理やりねじ込んでフタを閉じる。
まだ続けようかなという気力はあるけれど、釣れてもクーラーに入らんし、持って帰る気もないのに釣って傷つけたくはないので、これにて納竿。
やっぱり80㎝の個体。前に逃がした個体はもっと大きかったけれど、ひとまずリベンジ完了ということで。
今回使ったルアーズ。シーバスルアーって高いけどユニークな形が多くて面白い。高いけど。
>>>次回。でっかいシーバスを調理してみた編