ベイトタックルでソルトウォーターゲームに挑むとき、どんなリールを使うか。
個人的な思考回路の整理回みたいなやつですが、これからベイトタックルを使って海釣りを始めてみようかなと思われている方の一助になれば幸いです。
これまでのベイトリール遍歴(船用以外)を使ってみた順に並べると、
- ビッグシューターWM60(アブガルシア)
- 17バスワンXT(シマノ)
- 17スコーピオンDC(シマノ)
- 17カルカッタコンクエストBFS(シマノ)
- 16メタニウムMGL(シマノ)
- 16ジリオンSVTW(ダイワ)
- 18カルカッタコンクエスト301(シマノ)
- 20カルカッタコンクエストDC101HG(シマノ)
- 18ジリオンHDTW(ダイワ)
- リョウガ2020(ダイワ)
- DR-Z2020(ダイワ)
- LX992Z(アブガルシア)
これらを使ってみたうえで得た知見みたいなものを少し書き溜めてみました。
まずは、どのスプールサイズのリールを選ぶのかという問題。
対象魚のサイズや釣り方に応じて、その番手を変えることになるのはスピニングリールもベイトリールも一緒です。
ですが両者のキャスティングの対応幅で決定的に違うと感じるのは、スピニングリールの場合は4000番サイズでも5gのルアーを投げられるのに対して、43mm径スプールのベイトリールでは5gのルアーを投げることができないこと。
釣りになるレベルで投げることのできるルアーの下限がスプール径に応じておのずと決まってくるのがベイトリールです。
ルアーの上限については、スプール径が30mmだろうと43mmだろうと、飛距離や糸巻量による優位性こそ大径のほうがあれど、どちらでもキャスティングできちゃいます。
最初に手にするベイトリールは32~33mmでチョイスするのが汎用性高くておすすめです。私は33mm径のカルコンDC101HGで5g程度のリグを使ったライトゲームから、40gのシンペンを使ったシーバス狙いの釣りまでやっています。
34mm径のリールについては、10g未満の軽量ルアーがメインの釣りでは扱いにくく中途半端なポジションになってしまい、ほぼ登場することがなくなってしまいました。
おそらくバーサタイルなリールとして一番紹介されることの多いスプール径であり、人気の高いリールも多く出ていますが、遠投するならもっと大きなスプール径のリールを使うし、中近距離ならもっと小さなスプール径のリールを使ったほうが快適だし、という具合で使い分けるほうが満足度が高いことに気づきました。
そして次に、ベイトリールのブレーキ特性について。
マグネットブレーキ、遠心力ブレーキ、デジタルコントロールの3つに大分されるブレーキ特性ですが、ソルトウォーターにおいては遠心力ブレーキが一番不安定要素があり扱いにくい印象でした。
海での釣りは風にさらされることが少なくなく、その強さや方向も一定ではありません。
遠心力ブレーキの特性である、「初速の速いタイミングに強くブレーキがかかるので高回転域でバックラッシュしにくく、スプールが低回転になる後半につれブレーキが抜けて飛距離が出やすくなる」のですが、
ルアーが飛んでいく後半に風が吹いたときや、向かい風でキャスティングしなければならないときなどで、遠心力ブレーキは非常に扱いにくくなります。
風の抵抗を受けにくいメタルジグなら影響少ないので、大径の43mmスプールをもつカルコン301で遠投するときくらいしか、遠心力ブレーキタイプのリールを使うことはなくなってしまいました。
同じようなことは、ダイワのマグフォースZロングディスタンスチューン(HLCタイプ)にも言えると思います。
あ
その点、マグネットブレーキ(とくにSVや固定式マグフォースブレーキ)の安定性や、デジタルコントロールのトラブルレスかつ高い遠投性能は海釣りの環境下で扱いやすく、これらを搭載したリールの使用が多くなっています。
バックラッシュしては釣りにならないですから。
とは言いつつも、遠心力ブレーキのキャストフィールには魅力を感じるものがあります。
アブガルシア レボエリート8 IVCB
アブガルシアのベイトリールはマグネットブレーキか、マグネットブレーキと遠心力ブレーキを合わせたタイプのものが多く、遠心力ブレーキだけのリールはちょっと珍しい。
33mm径のスプールと6点式ブレーキ、外部ダイヤルでのブレーキ微調整もできるエリート8がどんな性能をもつのか。
今後の釣行でお伝えできたらと思います。