シマノのベイトリールの中でも
ハイテク感満載のDCリールの機種や技術についてまとめてみた。
ミュイ~~~~~ン
独特な駆動音を海辺に響かせアングラーの心をときめかせる、シマノのベイトリールに搭載されているDCブレーキシステム。
くっ・・・かっこいいぜ・・・
この駆動音に憧れて17スコーピオンDCを2019年に手に入れたべらお。
この機体の中にマイクロコンピュータが入っていて、コンピュータの電子制御でスプールのブレーキコントロールをするというのだから驚き。
しかもスプールの回転で電力を得て駆動するというのだから、電池は不要。
ゼロバックラッシュとまではいかないにしても、これまでバックラッシュの面倒さにベイトリールに手が出せなかった人でも興味のわく技術じゃないかと思うシマノテクノロジー。
べらおはこのスコーピオンDCの前に、アブガルシアのビッグシューターWM60とシマノの17バスワンXTを所持しているけれど、キャスティングの容易さでは格段に17スコーピオンDCが上!
17スコーピオンDCを手に入れたことで、ベイトタックルの魅力にずぶずぶとハマっていくきっかけになったのは間違いない。
(出典:シマノ)
シマノのサイトによると、DCブレーキについて以下のように紹介されている。
「DC(デジタルコントロール)ブレーキ」は、ブレーキ力の強弱をマイコンで意図的に制御。図中赤線のブレーキカーブのように、スプール回転が急上昇するリリース直後はほぼノーブレーキで、回転がピークに達したところでブレーキ力が急激に立ち上がり、その後は必要最小限のブレーキ力を適宜加える…といったコントロールを自動的に行い、飛距離を大幅に向上させることができます。
また、向かい風による失速など、スプール回転数にイレギュラーな変化を検知した場合には、瞬間的にブレーキ力を強めてバックラッシュを回避。さらに「最後のひと伸び」を確保するためにブレーキ力を断続的に緩めたりと、従来のシステムでは考えられない高度な制御を自動で行う、最先端のブレーキシステムです。
ベイトタックルで釣行を楽しんでいるうちにほかのDCも気になってきたりして、2016年から数えると2020年のこの記事の段階で8機種に及ぶことが分かったので、それぞれのカタログスペックについて比較を簡単にしてみた。
まず、このDC機種の心臓部であるDCブレーキについては現段階で下の3タイプ。
・4×8 DC とその派生チューンモデル
フロロ、ナイロン、PEのライン3モードと、装着したリール専用チューン1モードの合わせて4モードと、8段階のブレーキセッティング。
・I-DC5
ライン3モードと、5段階のブレーキセッティング。
・I-DC4
4段階のブレーキセッティング。
リールの価格帯によって備わっているDCブレーキに違いがあり、高額なものほど細かなブレーキセッティングができるようになっている。
まずは販売されているモデルの外観から見てみよう。
・15 メタニウムDC
・16 アンタレスDC
・17 スコーピオンDC
・17 エクスセンスDC
・18 アンタレスDC MD
・20 エクスセンスDC SS
・20 SLX DC
・19 カルカッタコンクエストDC
・20 カルカッタコンクエストDC
※2019年に200番発売、2020年に100番を追加
あ
これらラインナップのリールたちに導入されている技術を表にまとめてみた。
リール | 価格 | ブレーキ システム |
マイクロモジュールギア | X-SHIP | MGL スプール |
サイレントチューン | エキサイティングドラグサウンド |
18 アンタレスDC MD | 76,000 | 4×8DC TUNE |
● | ● | ● | ● | |
16 アンタレスDC (淡水専用) |
76,000 | 4×8DC | ● | ● | ● | ● | |
17 エクスセンスDC | 74,000 | 4×8DC TUNE |
● | ● | ● | ● | |
19 カルカッタコンクエストDC(200番) |
69,000 | I-DC5 | ● | ● | ● | ● | ● |
20 カルカッタコンクエストDC(100番) |
67,000 | I-DC5 | ● | ● | ● | ● | ● |
15 メタニウムDC | 57,800 | I-DC5 | ● | ● | |||
20 エクスセンスDC SS | 39,500 | I-DC4 | ● | ● | ● | ||
17 スコーピオンDC | 37,500 | I-DC5 | ● | ||||
20 SLX DC | 27,500 | I-DC4 |
※どのリールにも「HAGANEボディ」「S3Dスプール」「S AR-B」「スーパーフリースプール」が備わっている。
スペック別にまとめてみると、
リール | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) |
自重 (g) |
スプール寸法 (径mm/幅mm) |
18 アンタレスDC MD | 7.8 | 6 | 230 | 38/22 |
16 アンタレスDC | 5.6 7.4 |
5 | 220 | 37/22 |
17 エクスセンスDC | 7.8 | 4.5 | 225 | 37/19 |
19 カルカッタコンクエストDC (200番) |
4.8 | 6 | 260 | 38/22 |
20 カルカッタコンクエストDC (100番) |
5.6 6.8 |
4 | 240 | 33/21 |
20 カルカッタコンクエストDC (200番) |
6.2 | 6 | 265 | 38/22 |
15 メタニウムDC | 6.2 7.4 8.5 |
5 | 190 190 195 |
34/22 |
20 エクスセンスDC SS | 7.4 8.5 |
5 | 220 225 |
34/25 |
17 スコーピオンDC | 6.3 7.2 |
5.5 | 215 | 34/22 |
20 SLX DC | 6.3 7.2 8.2 |
5.5 5.5 5.0 |
210 | 34/22 |
リール | 糸巻量 | 最大巻上長 ハンドル1回転 |
ハンドル長 (mm) |
ベアリング数 BB/ローラー |
18 アンタレスDC MD | N 14lb-145m | 93 | 45 | 10/1 |
16 アンタレスDC | N 14lb-110m | 65 86 |
42 | 10/1 |
17 エクスセンスDC | PE 2号-150m | 91 | 45 | 10/1 |
19 カルカッタコンクエストDC (200番) |
N 14lb-145m | 57 | 42 | 12/1 |
20 カルカッタコンクエストDC (100番) |
N 14lb-90m | 58 70 |
42 | 12/1 |
20 カルカッタコンクエストDC (200番) |
N 14lb-145m | 74 | 42 | 12/1 |
15 メタニウムDC | N 14lb-100m | 66 79 91 |
42 42 48 |
9/1 |
20 エクスセンスDC SS | PE 2号-180m | 79 91 |
45 48 |
6/1 |
17 スコーピオンDC | N 14lb-100m | 67 77 |
42 | 7/1 |
20 SLX DC | N 14lb-90m | 67 77 88 |
42 42 45 |
6/1 |
こうやって一覧にしてみると比較しやすくて、価格によってどういう差別化が図られているのか分かりやすくなったと思うし、スコーピオンDCがコスパの良いDCリールだと再認識。
ご覧いただいた方の少しでも参考になれば幸いです。