この商品の告知を見た刹那。
思わずリアクションバイトしてしまうしかなかった。
タイガー魔法瓶 魔法のかまどごはん
タイガー魔法瓶の創立100周年記念商品ということで、最初にこの商品の発売前ニュースを知ったときは、単なるネタ商品かと思っていた。
けれど中身を知れば知るほどタイガーの本気が伝わる興味深い調理器具であることが判明。
ガスも電気も使わず、わずかな新聞紙だけでご飯が炊けるらしい。ホンマかいな。
半信半疑でネット注文して数か月後、ようやく手元に届いたので、さっそくご飯を炊いてみたいと思う。
段ボールの中に入っていた器具は以上の5つ。
説明書に書いてある順番通りに器具を組み込めば完成。
説明書で「なべ」と書かれているお米を入れる器具は、見た目が完全に炊飯器の内釜そのも。
これの底面に新聞紙の炎を当ててお米を焚き上げるようだ。
かまどの正面に開いた2か所の空洞。
ここに新聞紙を交互に投入しながら燃やし続ける。
新聞紙を燃やす枚数は、炊く合数によって異なる。
1合なら新聞紙6枚。
2合なら新聞紙7枚半。
そして今回チャレンジする3合の場合は9枚となる。
炊くときの気温や風、お米の具合によって必要枚数は1,2枚程度調整することもあるようだが、目安があるのは大変ありがたい。
のちに紹介するが、炊き始めから完了までが時間によって管理されているので、料理人の勘に依る要素がなく、初心者でもとっつき易い。
炊くのは単なる白いご飯でも良かったが、前日に多量の黒鯛を仕入れていたので、この切り身と醤油を加えた炊き込みご飯にしてみた。
www.berao-setouchi-fishing.com
あ
外でセッティングをして、炊き込みスタート。
新聞紙の投入開始。
最初の1枚目を点火後は、1分30秒経過毎に1枚投入していく。
新聞紙は投入口に入れやすいように細くねじっておく。
最初の1枚目を点火したらスマホのストップウォッチ機能を作動させ、次の投入のタイミングを計っていく。
火がゆらめくのを眺めていると、つい時間を忘れてしまうが、美味しいご飯を炊き上げるためにしっかりストップウォッチを見ること。
新聞紙7枚目を投入するまで1分30秒間隔をキープ。
8枚目の投入は、7枚目から1分後。
これまでより早いタイミングにすることで一気に火力を上げていく。
「はじめちょろちょろ、なかぱっぱ」というやつだ。
3合炊きの場合、次の9枚目が最後の新聞紙となるのだが、最後はその前の投入から10分後。
かまどの中の火がいったん完全に消え、釜の中のご飯をむらす段階になる。
9枚目の新聞紙を投入し、最後の点火を行う。
炊き上げまでの様子を動画にもまとめたので、参考にしてほしい。
初めて使ってみたが、失敗することなくふっくら炊くことができた。
内釜の底にご飯が焦げて貼り付くということもなく、片付けも簡単なのがとても嬉しい。
あまり想定したくないことだが、オール電化の我が家でもし万が一電気が使えない状況が発生してしまったとしても、電気もガスも使うことなく簡易にご飯が炊けるツールがあるというのは災害時でも心強いものになると感じた。