ダイワの大型ベイトリール DR-Z2020 XH LTD をご紹介。
そんなマイナー過ぎるリール知らねーよ、という誰得なインプレです。
紅く塗られた大きなボディにデプスのロゴが印象的。
このリール、もともとリリースされているダイワの「Z2020 BLACK LTD」をデプスとのコラボで2018年に限定生産したモデルとなっています。
ブラックバスのブランドではありますが、ソルト対応もバッチリ。
Z2020 BLACK LTDと同じくPE2号230m巻ける38mmの大径スプール。
そしてハンドル1回転で100㎝巻き取れるエクストラハイスピードギアになっています。
カルコンDCの200番と悩んだ結果、ショアジギングで使うならこっちかなぁと思ってチョイスしてみましたが結果はいかに・・・
ブレーキシステムが独特で、20段階のマグブレーキがある一般的なダイワ方式にプラスして、3つの基本設定を外部ダイヤルで選択できる「マグフォース3D」というものを採用しています。
マグフォース3Dというのは、
・マックスブレーキ
・オールラウンド
・ロングキャスト
の3つのブレーキ設定のことで、
マックスブレーキは、空気抵抗の大きなビッグベイトや向かい風での安定したキャスト向き。従来のマグフォースをイメージ。
オールラウンドは、キャスト後半のブレーキ力が小さい。従来のマグフォースZ / Vをイメージ。
ロングキャストは、ブレーキ力最小で大遠投向き。従来のマグフォースZ ロングディスタンスチューンをイメージ。
サイドカップを開けずに、外部ダイヤルでこんなにも性格の違うブレーキ設定ができるのは驚きです。
実際にルアーを投げてみたらどんな感触なのでしょうか。
ということで早速試し投げ。
巻いているラインはPE2号200m。仕様では230m巻けることになっていたので、まだラインキャパには余裕があります。実際はここからさらにショックリーダーを7~10mほど結ぶので、このラインキャパが実に都合良いです。
こんなに足場付近にストラクチャーの多い釣り場で使うロッドじゃないけれど、紅いリールには紅いロッドで。
メタルマル40gを使ってキャスティング。
基本設定はロングキャストモード。
マグダイヤルは真ん中の10からスタートして、徐々に弱めていきます。
フルキャスト。
遠心力ブレーキやDCブレーキと違い、マグブレーキのリールはキャスト後のスプールの回転音がとても静か。静かにシューーーンと回り、ルアーを遠方に送り込んでいきます。
ロングキャストモードって難しいのかなぁっと思ってたけれど、マグブレーキ4まで弱めてもラインが浮き上がることなく着水。2まで弱めるとバックラッシュしてしまう。
ロングキャストモードでブレーキ4にした場合、どれくらい飛んだかというと。
あ
53メートル。6フィート台のロッドでまずまず飛んだかなぁという印象。
ほか2つの基本設定では、だいたい40メートル以上飛んでいました。
劇的に変化するわけではないですが、風向きの変わることがある状況でスムーズにブレーキシステムを変えることができるところがDR-Z2020の強み。
今度はリールのトルク、巻き取る力を確かめてみます。
コアマン パワーブレード30
エクストラハイギアだけあって、水中での引き抵抗の大きなルアーは巻き取るのが大変。スピニングリールに比べると楽なほうだけれど。
オーナーの静ヘッド12g
この重量ともなると、ロングキャストモードでは投げることが難しくなりました。マグブレーキ8まで強めてようやく、ラインの浮き上がりがなくなる状態。でもこれでは飛距離が望めない。
残り2つの基本設定、マックスブレーキとオールラウンドのモードではマグブレーキ4でもノーサミングでキャスティングすることが可能でした。
ロングキャストモードのマグブレーキ8よりも、マックスブレーキモードのマグブレーキ4のほうが明らかに遠くまで飛ばせました。
使うルアーのウェイトや形状、フィールドコンディションに合わせて3タイプのブレーキ設定が瞬時に可能かつ、巻取長100㎝のエクストラハイギアが持ち味で、ショアジギングでの活躍が期待できる「DR-Z2020 XH LTD」の紹介でした。