釣り人にとって重要な道具の一つは、車です。
厳密には釣り道具ではありませんが、電車や自転車、バイクでの釣行に比べて車で釣りに出掛けることができるなら様々な可能性が広がります。
車があれば・・・
格段に行動範囲は広がりますし、
公共交通機関に頼らないなら好きな時に釣りに行くことができますし、
車なら疲れた時に車中で休むこともできますし、
車のサイズによってはたくさんの道具を積んで釣行に臨むことができるので、釣り場環境や対象魚に合わせた柔軟な対応でしやすくなります。
釣りに車を使うことは非常に大きなメリットがありますので、
むしろ釣りに車が欠かせない、というアングラーも多いことでしょう。
どんな車でも釣りで使うことに一定以上のメリットがあるので、極端な話「4つのタイヤがついてりゃ何でも良い」と言えます。こだわらなければ・・・
まさに星の数ほど流通している各社の車。選択肢を海外メーカーにまで伸ばせば無限大。
どんな車に乗って釣り行くか。
予算、維持費、家族構成、住環境、釣り場までの道路状況、その他の使い目的・・・
様々な要素を加味して車選びをすることになります。
べらおが現在乗っている車は
トヨタ プリウス(2003~2009年)
(出典:トヨタ)
優しいルックスと10・15モード燃費で35.5km/ℓという優れた燃費性能。
サイズは全幅1725mm・全長4445mm・全高1490mm。
排気量1500ccで車重1250kg。
比較的コンパクトな車でありながらラゲッジスペースは460ℓという十分な容量を備えています。
(2代目プリウス 2003-2009 | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
積む釣具にも寄りますが、大人3人とロッドケース3本、クーラーボックス2つに3人分のタックルを積載することも可能なためとても活躍しています。
しかしなにぶん経過年数がかなりですのでそろそろ違う車を・・・と考えているところなので、
釣りで使う以外にもファミリーユースとしての用途も踏まえた車をセレクトしてみました。
選考条件は
①ミニバンではないこと
これはべらおの好みの問題(それと機械式駐車場という事情のため全高が高い車がNG)。スライドドアタイプのバスみたいな車は対象外。そもそもミニバンだったら釣りにもファミリーユースにもほぼ困らないので、今回のように選考する意味もなくどれでもご自由に状態。
②排気量は2000cc以下、燃費数値が20km/ℓ前後であること
維持費はなるべく安く。燃費性能は極端に悪くないもの。ファミリーユースでも釣行でも、長距離運転で走りやすく必要十分な排気量と航続距離は欲しい。軽自動車は選考の対象外。釣りだけの一台が持てるなら軽自動車ウェルカムですが。
③全幅は1800mm未満が望ましい
モデルチェンジのたびに肥大化していく車の商品展開に苦慮している方も多いはず。狭い生活道路で走るのに苦労しない扱いやすい車が良い。釣り場の道中も狭いところがあったりするので、全幅はなるべく1800mm未満に抑えたいところ。
④ラゲッジスペースは460ℓ以上
2代目プリウスが5ナンバー車で460ℓのラゲッジスペースでした。これを基準に選考。車中泊云々については運転席で済ますので、ラゲッジスペースで寝られるかどうかは考えていません(釣具を積んでいるから寝られない)。
以上を踏まえて車選びをしてみました。
まずは1台目。
トヨタ プリウスα(7人乗りタイプ)
(出典:トヨタ)
現行モデルは2011年~
全幅1775mm・全長4645mm・全高1575mm
排気量1797cc
車重1480kg
燃費はJC08モードで26.2km/ℓ
3列目シートを倒した場合のラゲッジスペースは505ℓ
(出典:トヨタ)
サイズ、燃費、車載能力どれをとっても抜群に優等生。
(フロントフェイスの全然好みじゃない感が致命的)
5人乗りタイプと7人乗りタイプが選べます。
いろんな車を見比べた結果、無難なところでプリウスαを選ぶ未来がががが・・・
(フロントフェイスの全然好みじゃない感が致命的)
中古市場での平均価格は124万円ほど(カーセンサーで検索した2020年5月段階)。
販売開始からかなりの年数が経つため、中古価格の幅も広いです。
2台目はこちら。
ホンダ シャトル(ハイブリッドタイプ)
(出典:ホンダ)
現行モデルは2015年~
全幅1695mm・全長4440mm・全高1545mm
排気量1496cc
車重1230kg
燃費はJC08モードで32.4km/ℓ
ラゲッジスペースは570ℓ
(出典:ホンダ)
この荷室空間の広大さは5ナンバークラスのステーションワゴン最強なんじゃないかと思えるほどポッカリ空いているので、どんなタックル収納をしようか夢が膨らむ車です。
車両価格180万円台のガソリン車タイプでさえJC08モード燃費22km/ℓをたたき出します。
経済的でサイズもコンパクト、釣り車としてもファミリーカーとしても非常に優秀な一台と言えます。
中古市場での平均価格はガソリン・ハイブリッド含め158.6万円ほど(カーセンサーで検索した2020年5月段階)。比較的新しいモデルですが選びやすい価格帯で素敵。
3台目はこちら。
スバル フォレスター(e-BOXERタイプ)
(出典:スバル)
現行モデルは2018年~
全幅1815mm・全長4625mm・全高1715mm
排気量1995cc
車重1640kg
燃費はJC08モードで18.6km/ℓ
ラゲッジスペースは509ℓ
(出典:スバル)
昨今のSUVブームで各社がさまざまな車種展開をしています。
その中でも十分なラゲッジスペースを確保しつつ全幅が大きくなり過ぎていないスバルのフォレスターをセレクト。他社の車は全幅が大きすぎたり、全幅は抑えていてもラゲッジスペースが足りない状況でした。
長距離運転で疲れの出やすい釣行の帰りは特に、アイサイトによる運転サポートが魅力的に映りますね。
中古市場での平均価格はガソリン・ハイブリッド含め292.1万円ほど(カーセンサーで検索した2020年5月段階)。
4台目はこちら。
BMW 2シリーズ グランツアラー(7人乗りディーゼルタイプ)
(出典:BMW)
現行モデルは2015年~
全幅1800mm・全長4585mm・全高1640mm
排気量cc
車重1610kg
燃費はJC08モードで21.3km/ℓ
3列目シートを倒した場合のラゲッジスペースは560ℓ
(出典:BMW)
7人乗りMPVというBMWの中でも珍しい車種。
5人乗りタイプが「アクティブツアラー」という名で展開されています。
クリーンディーゼルエンジンのタイプだと燃費良し、低燃料費良し、力強い走り良しの3拍子が揃います。
そしてこの巨大なラゲッジスペースが素晴らしく魅力的。
全幅が広がり過ぎていないのも素敵。
2列目シートが4:2:4で倒れてくれるため、真ん中のシートを倒すだけでロッドが収納できます。海外だとステーションワゴンでもセダンでも4:2:4でシートが倒せる車は多いですが、国内車種だとわずかにスバルのレヴォーグとマツダのCX-5だけ、という残念で悲しい状況。
(【公式】BMW 2シリーズ グラン ツアラー ❘ モデル紹介)
中古市場での平均価格はガソリン・ディーゼル含め270.3万円ほど(カーセンサーで検索した2020年5月段階)。
5台目はこちら。
フォルクスワーゲン トゥーラン(7人乗りディーゼルタイプ)
(出典:フォルクスワーゲン)
現行モデルは2016年~
全幅1830mm・全長4535mm・全高1670mm
排気量1968cc
車重1630kg
燃費はJC08モードで19.3km/ℓ
3列目シートを倒した場合のラゲッジスペースは917ℓ
全幅が気になるものの、全長は今回取り上げた中ではシャトルに次いだ短さ。
ラゲッジスペースの広さが驚異的で、2・3列目を格納したときは1857ℓにも及びます。
2列目シートが3席とも立派で、ラゲッジスペースと併せて多人数釣行で楽しく移動ができそうです。
中古市場での平均価格はガソリン・ディーゼル含め265.5万円ほど(カーセンサーで検索した2020年5月段階)。
(Golf Touran | MPV | フォルクスワーゲン公式)
6台目はこちら。
日産 エクストレル(2007年~2013年、ディーゼルタイプ)
(出典:日産)
全幅1785mm・全長4590mm・全高1685mm
排気量1995cc
車重1690kg
燃費はJC08モードで13.8km/ℓ
ラゲッジスペースは603ℓ
(出典:日産)
今回取り上げた中では唯一現行モデルではない車種ですが、思いっきり遊びに使える楽しい車格と使いやすいサイズ、文句なしのラゲッジスペースでセレクトしました。シートが4:2:4で倒れてくれる貴重な国産車。現行モデルは3サイズともにデカくなっちゃったので対象外。
ガソリンよりもディーゼルのグレードの方が低燃費でエンジンもパワフル。
中古市場での平均価格はガソリン・ディーゼル含め83.4万円ほど(カーセンサーで検索した2020年5月段階)。
(日産:エクストレイル クリーンディーゼル [ X-TRAIL Clean Diesel ] スポーツ&スペシャリティ/SUV Webカタログ トップ)
車を選ぶ基準は収納性や燃費性能だけじゃなく、運転が楽しい車であれば釣行の道中も素敵なひとときになるでしょう。釣りのスタイルやお家事情などを加味して自分好みの車を見つけてみましょう。